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日本看護診断学会第13回学術大会報告 看護の専門性を活かす看護診断
【招聘講演】
4.地域基盤型ケアで人々を助ける看護診断
Helping People in Community-Based Care Through Use of Nursing Diagnosis
Lunney Margaret
1
,
棚橋 泰之
2
,
林 みよ子
3
Margaret Lunney
1
1College of Staten Island, The City University of New York
2東京臨海病院
3北里大学看護学部
1College of Staten Island, The City University of New York
2Tokyo Rinkai Hospital
3School of Nursing, Kitasato University
pp.75-77
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100279
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はじめに
地域基盤型ケア(community-based care)はケアの原理である.したがって,本論文は,地域保健看護のみならず,あらゆるタイプの看護に応用される.地域基盤型ケアの特徴は,地域住民との共同またはパートナーシップを必要とすることである.それは,包括的,協調的,継続的であり,健康でいることや健康維持の積極的な側面に焦点を当てたヘルスプロモーションのヘルスケアサービスに関係する.それは,本質的に疾病予防と同義であり,一次予防・二次予防・三次予防,健康回復,問題の診断と治療を含む.地域基盤型ケアには,サービスの公平な分配,適切な専門的技術,ケアのための多部門的アプローチが欠かせない.このアプローチの中心目的は,「すべての人々に健康を」である.
本論文は,それぞれのレベルの分析の診断・成果・介入を含む分析の地域・家族・個人のレベルでの地域基盤型ケアを扱い,各レベルの分析を示すためのケーススタディを提供した.扱われた主要な診断は,ヘルスプロモーション診断と「治療計画管理促進準備状態」に関係する診断であった.この要約では,地域と家族の分析レベルとヘルスプロモーション診断を使用するための前提について簡潔に記述する.
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