教材研究
看護学教育における教材開発の試み―「安楽死模擬裁判で扱われた事件」を「看護の概念」の教材とする
谷口 敏代
1
,
坂井 恵子
2
,
橘内 英子
3
,
内糸 ちえ子
4
,
林 稚佳子
5
,
和賀 徳子
6
1岡山県立大学短期大学部健康福祉学科
2石川県立総合看護専門学校
3JR東京総合病院高等看護学園
4東京都立荏原看護専門学校
5国立山中病院附属看護学校
6厚生省看護研修研究センター
pp.390-396
発行日 1999年5月25日
Published Date 1999/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902069
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
私たちは,看護基礎教育において,学生が看護観を培い,主体的に看護が探究できる素地を身につけられるよう日々腐心している.しかし,専門的な看護体験のない学生に,看護とは何かを言葉で伝えることの難しさを感じてもいる.学生に看護の奥深さを伝え看護学の学習への動機づけをするためには,どのような教育内容を選択し,どのように教育方法を組織すればよいのだろうか.この問いに応える一つとして教材開発が挙げられよう.
看護基礎教育における教材研究は様々に発表されているが,援助技術に関する内容がほとんどである.概念的な内容を学習するための教材は少なく,教材開発の必要性を感じていた.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.