日本看護診断学会第11回学術大会報告 定着させようNANDA看護診断
【シンポジウム・1】
NANDA看護診断の定着を目指す―課題と展望
山勢 博彰
1
,
岡崎 寿美子
2
,
五藤 陽子
3
,
上田 順子
4
,
原田 博子
5
,
村田 節子
6
Hiroaki Yamase
1
,
Sumiko Okazaki
2
,
Yoko Goto
3
,
Junko Ueda
4
,
Hiroko Harada
5
,
Setuko Murata
6
1山口大学医学部保健学科
2北里大学看護学部
3北里大学東病院
4旭川医科大学医学部附属病院
5萩市民病院
6宮崎大学医学部看護学科
1Faculty of Health Sciences, Yamaguchi University School of Medicine
2Kitasato University School of Nursing
3Kitasato University East Hospital
4Asahikawa Medical College Hospital
5Hagi Civil Hospital
6Department of Nursing, Faculty of Medicine, University of Miyazaki
pp.86-87
発行日 2006年3月15日
Published Date 2006/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100215
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座長から
山勢 博彰
岡崎 寿美子
看護診断は,1950年にマクマナスが初めて診断という言葉を用い,1950~1960年代に問題解決過程における看護問題を呼称する言葉として使われ始めた.その後,1973年に全米看護診断分類会議で本格的な検討が始まり,1980年のANA(米国看護師協会)の社会政策声明における看護の定義で「診断」(diagnosis)の語が使用され,1990年のNANDA(北米看護診断協会)の定義づけによって看護での位置づけを明確化した.また,ICN(国際看護師協会)は,1991年にICNP(International Classification of Nursing Practice)開発プロジェクト作業に着手し,看護現象の分類体系に看護診断用語を取り入れるようになった.
以来,看護診断は,米国は言うに及ばず,わが国をはじめ国際的な広がりをもって看護界に受け入れられるようになり,現在ではNANDA,NIC(看護介入分類),NOC(看護成果分類)の3Nを包含するNANDA Internationalによるリンケージも行われるようになった.
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