Japanese
English
【研究報告】
電子カルテシステムの有用性に関する臨床看護師の認識
Clinical Nurses' Recognitions for the Convenience of Electronic Health Record Systems
山勢 博彰
1
,
伊東 美佐江
1
,
黒田 裕子
2
,
岡崎 寿美子
2
,
城戸 滋里
2
,
中山 栄純
2
,
本戸 史子
2
,
林 みよ子
2
,
脇坂 浩
2
,
中木 高夫
3
,
柏木 公一
4
,
小田 正枝
5
,
相良 かおる
5
,
棚橋 泰之
6
Hiroaki Yamase
1
,
Misae Ito
1
,
Yuko Kuroda
2
,
Sumiko Okazaki
2
,
Shigeri Kido
2
,
Eijun Nakayama
2
,
Fumiko Hondo
2
,
Miyoko Hayashi
2
,
Hiroshi Wakisaka
2
,
Takao Nakaki
3
,
Kimikazu Kashiwagi
4
,
Masae Oda
5
,
Kaoru Sagara
5
,
Yasuyuki Tanahashi
6
1山口大学大学院
2北里大学看護学部
3日本赤十字看護大学
4国立看護大学校
5西南女学院大学
6東京臨海病院
1Yamaguchi University Graduate School of Medicine
2Kitasato University, School of Nursing
3The Japanese Red Cross College of Nursing
4National College of Nursing Japan
5Seinan Jo Gakuin University
6Tokyo Rinkai Hospital
キーワード:
電子カルテシステム
,
看護師の認識
,
実態調査
Keyword:
電子カルテシステム
,
看護師の認識
,
実態調査
pp.27-34
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100245
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厚生労働省の「保健医療分野の情報化にむけてのグランドデザイン」では,2006年度までに全国の400床以上の病院の6割以上と,全診療所の6割以上に電子カルテシステムの普及をはかるとしている.この2006年を迎え,電子カルテシステムに関する実態の一端を知るために,電子カルテシステムの有用性に関する臨床看護師の認識と看護師の基本的背景による認識の相違を明らかにする目的で調査を行った.方法は,質問紙法による実態調査研究で,100床以上の病院の388名の臨床看護師を対象に,基本的背景,電子カルテシステムの有用性に関する認識を調査した.その結果,情報交換,情報表示,業務の効率化,連携に関して,電子カルテシステムは,有用性があるという認識はあるが,思考を伴う診断やアセスメント,医療の質向上への直接的関与については有用性の認識が低い傾向にあった.基本的背景別にみた認識では,経験年数,職位,病床数などについて項目による差異が認められたが,明確な特徴を結論づけるまでのものではなかった.
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