日本看護診断学会第11回学術大会報告 定着させようNANDA看護診断
【シンポジウム・1】
北里大学東病院におけるNANDA看護診断の使用
五藤 陽子
1
1北里大学東病院
1Kitasato University East Hospital
pp.88-90
発行日 2006年3月15日
Published Date 2006/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100216
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北里大学東病院での流れ
北里大学東病院は1986年4月に開院し,コンピュータ・トータルシステムを全面稼動した.看護記録の電子化は開院当初からの構想であり,看護記録は,看護過程を表現するための手段として,また看護過程を管理し,看護師の教育や看護ケアの質を向上させるために,具体的な計画の展開が必要とされてきた.
1996年3月,看護記録の電子化の前段階として,当院では看護過程システムをモデル的に1病棟トライアルで導入した.このシステムはゴードンの機能的健康パターンを用いてアセスメントを行い,看護診断はNANDAの看護診断を用いている.①アセスメント(NSR:nursing system review),②診断,③計画,④実施,⑤評価という過程を踏み,コンピュータを用いてデータ入力,NSR,個別の計画を立て,評価修正も行っている.ハード面は日立の協力を得て整えた.1病棟で展開して問題がなかったため,北里大学東病院の全病棟に導入されたのは1997年12月であった.
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