日本看護診断学会第11回学術大会報告 定着させようNANDA看護診断
【会長講演】
定着させようNANDA看護診断―NANDA-NIC-NOCの実用可能性を探る
黒田 裕子
1
Yuko Kuroda
1
1北里大学看護学部
1Kitasato University School of Nursing
pp.48-55
発行日 2006年3月15日
Published Date 2006/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100208
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はじめに
電子カルテシステム導入のピークを迎えようとする今日,看護実践を表現する標準化された用語を看護師が共有する必要性が急速に高まっている.第11回日本看護診断学会学術大会のテーマを「定着させようNANDA看護診断―NANDA-NIC-NOCの実用可能性を探る」とし,標準化された用語として,NANDA看護診断,看護介入分類(NIC),看護成果分類(NOC)をわが国の看護実践現場に普及させることを目指した.
ここでは,以下の3点を取り上げる.まず1つは,看護診断をはじめとする標準化された看護実践用語がなぜ必要であるのかという点である.次に,看護実践用語として今回の大会の主テーマとしたNANDA看護診断を,わが国に定着させていくことの意義を取り上げたい.最後3点目は,NANDA-NIC-NOCの実用可能性と課題を取り上げる.
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