Japanese
English
【研究報告】
電子カルテ稼働中の施設における看護師の思考過程の分析
Analyzing the Thinking Processed of Nurses Working at a Hospital Using Electronic Personal Medical Charts
古庄 夏香
1
,
黒田 裕子
2
,
安藤 敬子
1
,
小田 正枝
1
,
林 みよ子
2
,
脇坂 浩
2
,
柏木 公一
3
,
山勢 博彰
4
,
伊東 美佐江
4
,
城戸 滋里
2
,
中木 高夫
5
,
棚橋 泰之
6
,
柳谷 博幸
6
,
岡崎 寿美子
7
,
中山 栄純
2
Natsuka Furusho
1
,
Yuko Kuroda
2
,
Takako Ando
1
,
Masae Oda
1
,
Miyoko Hayashi
2
,
Hiroshi Wakisaka
2
,
Kimikazu Kashiwagi
3
,
Hiroaki Yamase
4
,
Misae Ito
4
,
Shigeri Kido
2
,
Takao Nakaki
5
,
Yasuyuki Tanahashi
6
,
Hiroyuki Yanagiya
6
,
Sumiko Okazaki
7
,
Eijun Nakayama
2
1西南女学院大学
2北里大学
3国立看護大学校
4山口大学
5日本赤十字看護大学
6東京臨海病院
7千里金蘭大学
1Seinan Jo Gakuin University
2Kitasato University
3National College of Nursing
4Yamaguchi University
5The Japanese Red Cross College of Nursing
6Tokyo Rinkai Hospital
7Senri Kinran University
キーワード:
電子カルテ
,
看護過程
,
思考過程
,
全体像描写
Keyword:
電子カルテ
,
看護過程
,
思考過程
,
全体像描写
pp.5-12
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100269
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本研究の目的は,電子カルテシステムを用いている看護師の看護過程における思考過程の実際を明らかにすることである.研究参加者は面接調査に協力が得られた18施設48名の看護師であり,半構成的面接で得られたデータの質的記述的分析を行った.その結果,研究参加者は,臨床経験3~26年,電子カルテ経験1~6年であった.抽出されたキーワードは,【全体像描写】,【全体像描写(システム上)】,【知識の深さ】,【柔軟性】,【探求】,【連続性】,【看護師の能力】,【パターン化】,【決めつけ】,【否定的】,【肯定】,【負担感】,【断片的】,【不明確】,【知識の曖昧さ】,【混乱】,【受身的】の17であった.看護過程のとらえ方での分類では,患者を全人的にとらえているもの,とらえ方が疾患に焦点化されているもの,看護過程5段階が不連続であるもの,知識が曖昧であるものに分類できた.以上のことから,患者を全人的にとらえるには全体像の描写が重要な意味をもつこと,導入されたシステムの内容にかかわらず看護師の能力が発揮された看護過程を展開できるような継続教育の必要性が示唆された.
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