Japanese
English
【資料】
2. 「危機」に関連した看護診断開発に向けた既存のNANDA-I看護診断の検討
Examination of existing NANDA-I nursing diagnoses for nursing diagnosis development related to “crisis”
田中 周平
1
,
永田 明
2
,
山勢 博彰
3
Shuhei Tanaka
1
,
Akira Nagata
2
,
Hiroaki Yamase
3
1山口県立大学看護栄養学部看護学科
2長崎大学生命医科学域保健学系
3山口大学大学院医学系研究科
1Yamaguchi Prefectural University, Faculty of Nursing and Nutrition, Department of Nursing
2Nagasaki University, Institute of Biomedical Sciences, Faculty of Health Sciences
3Yamaguchi University, Graduate School of Medicine
キーワード:
危機
,
看護診断
,
診断開発
Keyword:
危機
,
看護診断
,
診断開発
pp.12-22
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004200032
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本研究は,「危機」に関連した看護診断の開発に向けて,既存のNANDA-I看護診断における「危機」の位置づけを明らかにすることを目的とした.『NANDA-I看護診断─定義と分類2012-2014』に示される手順に基づいて,「NANDA-I分類法の中の関連している既存の看護診断を見直す」という視点で文献の内容を分析した.「危機」という用語が含まれる,または「コーピング」を定義に含む診断名と定義,診断指標または危険因子,関連因子を抽出・分析し,リンケージされている看護成果分類(NOC),看護介入分類(NIC)についても抽出・分析を行った.「危機」という用語を関連因子に含む看護診断やNICとして『危機介入』『コーピング強化』『カウンセリング』がリンケージされている看護診断が認められた.また,「危機」に関連したNOCとしては,〔コーピング〕〔家族のコーピング〕〔カウンセリング〕等がリンケージされていた.しかし,「危機」に関連した診断名は存在しているものの,「危機」の定義や概念に合致する看護診断は存在していなかった.危機介入を効果的に実施するためには,「危機」に関連した新たな看護診断の開発の可能性が示唆された.
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