日本看護診断学会第10回学術大会報告 電子カルテ時代の看護診断
【教育講演】
看護情報システムと看護診断を支える看護研究
中木 高夫
1
Takao Nakaki
1
1日本赤十字看護大学
1The Japanese Red Cross College of Nursing
pp.74-76
発行日 2005年3月15日
Published Date 2005/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100190
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Ⅰ.電子カルテ
「電子カルテ」システム(この名称は俗称で,英語名である“electronic patient records”,すなわち「電子患者記録」もその実態を反映した呼称ではない.端的には「医療情報システム」,もしくはカバーする範囲を冠して「病院統合医療情報システム」や「地域統合医療情報システム」が最もイメージに近い呼称であろう)は,政府の主導のもと,怒濤の勢いで導入されている.看護部門にとっても例外ではなく,いわば外圧として,根本的な対応を迫られている.
そこで,医療情報システムが開発されてくるなかで,看護がどのようにそれに取り組んできたかを概観することによって,目前に迫りくる乗り越えるべき障壁としてだけとらえるのではない,より積極的・肯定的な認識を得たいと思う.
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