日本看護診断学会第10回学術大会報告 電子カルテ時代の看護診断
【日本看護診断学会研究推進委員会報告】
看護診断と標準看護計画とのリンケージを可能とするシステム―“不安”と“急性疼痛”の研究的取り組みに向けて
青木 康子
,
岩井 郁子
,
江本 愛子
,
大島 弓子
,
上鶴 重美
,
松田 美紀子
,
古橋 洋子
Yasuko Aoki
,
Ikuko Iwai
,
Aiko Emoto
,
Yumiko Ohshima
,
Shigemi Kamitsuru
,
Mikiko Matsuda
,
Yoko Furuhashi
pp.77
発行日 2005年3月15日
Published Date 2005/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100191
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情報化時代に入り,看護用語共有化への関心が高まっております.研究推進委員会は,2001年に電子カルテへの取り組みに関するヒアリングを行い,2002年より看護診断の研究的取り組みに向けて交流セッションを開催しております.第9回学術大会でのセッションでは,使用頻度が高い“不安”と“疼痛”に焦点を絞ったグループ討議を行いました.その結果,本学会会員である参加者からは,これらの診断概念の明確化と診断指標の妥当性検討が課題として挙げられました.
2004年の第10回学術大会の交流セッションでは,引き続き“不安”と“急性疼痛”グループを設け,研究推進委員がファシリテーターとなって討議を行いました.また,新たに設けた“癌性疼痛”グループでは,木村理代子氏(慶應義塾大学医学部付属病院緩和ケア専門看護師)がファシリテーターを務めました.2003年は当日参加者が予想以上に多かったことから,今回は討議がしやすい環境づくりをすることを優先し,34人の事前参加申し込み者のほかは,当日のオブザーバーを40人にしました.参加者の討議に対する準備態勢は,昨年に比べできていたと思われます.
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