日本看護診断学会第10回学術大会報告 電子カルテ時代の看護診断
【講演】
すべての人にe Health(電子カルテ)の恩恵を―グローバル化が進む医療環境における看護師によるIT利用
小笠原 知枝
2
,
長谷川 智子
3
Roy L. Simpson
1
1Nursing Informatics, Cerner Corporation(看護情報処理部門)
2大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
3福井大学医学部看護学科
pp.68-73
発行日 2005年3月15日
Published Date 2005/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100189
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- 文献概要
はじめに
本日は,医療に関する世界の趨勢,看護,そしてこれを支えるテクノロジーについて述べ,この3つがいかに密接につながりつつあるかをお話したいと思います.まず,医療および看護について,世界で今起きている重要な出来事を,良いことも悪いことも合わせて簡単に述べさせていただきます.そのあとで,それらの問題点を克服する手段としてテクノロジーがどのような可能性を秘めているか,また,なぜそれが今実現しないのかを述べ,最後に医療全般の改善のために看護師がどのように貢献できるのかをご説明しようと思います.私の説明で,グローバル化する医療におけるテクノロジーの重要性,さらに,これら2つを結びつけるうえで重要な看護師の役割についておわかりいただければ幸いです.
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