日本看護診断学会第9回学術大会報告 看護診断―看護の共通用語確立への貢献
【教育講演】
2.看護診断分類法とアセスメントの視点
江川 隆子
1
Takako Egawa
1
1大阪大学大学院医学系研究科統合保健看護科
1Nursing, Graduate School of Allied Health Sciences, Osaka University
pp.47-50
発行日 2004年3月15日
Published Date 2004/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100167
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
はじめに
1996年,NANDAの25周年の13回セントルイス大会で分類法Ⅱが提案され,現在に至っています.日本で出版されているNANDA Nursing Diagnoses では『NANDA看護診断―定義と分類 2001-2002』1)から,このタクソノミーⅡの分類法を適用しています.しかし,1973年から北米看護診断協会(NANDA)で開発されてきた診断概念の分類は,当初はアルファベットでリストアップされていました.それが,1982年の第5回会議で理論家グループから診断分類の枠の構造図と概念枠組みの定義が提案されました.それが「交換」から始まる9つの反応パターンの概念枠組み(conceptual framework)で,タクソノミーⅠといわれている分類法Ⅰです.
本稿では,これらの看護診断分類とアセスメントとの関係,また看護理論の看護の視点と看護診断との関係に焦点を当てて,私論を述べます.
Copyright © 2004, Japan Society of Nursing Diagnosis. All rights reserved.