日本看護診断学会第16回学術大会報告 看護診断と研究・教育・実践―あなたの求めるものをかたちにして
【教育講演】
看護診断のプロセスと間違いやすい看護診断用語
江川 隆子
1
Takako Egawa
1
1関西看護医療大学
pp.80-81
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100337
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はじめに
看護診断を国家試験問題の範囲に入れるとの声明が出されているが,看護教育の中に看護診断の教育を入れていない学校が多いという現状がある.一方,臨床の現場では,電子カルテの導入やEBN(根拠に基づく看護)が重要視されるなかで,看護診断の重要性がさらに増している.しかしながら,電子カルテに導入した看護診断や看護介入などが適切に機能していない,あるいは使えないという声があるのも事実である.またそのようななかで,看護診断を正しく学びたいという教員や臨床家が増えているのも事実である.
そこで,ここでは,正しく看護診断を理解せず,アセスメントなしに看護診断をする,また,看護援助(以下,看護治療という)もないままに看護診断を遮二無二行うといったことがないように,「看護診断とは何か」をもう一度熟考するために,いくつかの側面から私見を述べる.
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