Japanese
English
【研究報告】
糖尿病性足病変の危険因子指標に対する,看護師による足のアセスメントの信頼性に関する検討
Reliability of Foot Assessment among Nurses for Diabetic Foot
本田 育美
1
,
大德 真珠子
2
,
藤原 優子
3
,
江川 隆子
4
Ikumi Honda
1
,
Masuko Daitoku
2
,
Yuko Fujiwara
3
,
Takako Egawa
4
1三重大学医学部看護学科
2大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻博士後期課程
3大阪大学医学部附属病院
4京都大学医学部保健学科
1School of Nursing, Faculty of Medicine, Mie University
2Osaka University Graduate School of Medicine
3Osaka University Hospital
4School of Health Sciences, Faculty of Medicine, Kyoto University
キーワード:
糖尿病性足病変
,
フットケア
,
アセスメント
,
タッチテスト
,
ABPI
Keyword:
糖尿病性足病変
,
フットケア
,
アセスメント
,
タッチテスト
,
ABPI
pp.115-121
発行日 2006年9月15日
Published Date 2006/9/15
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本研究の目的は,糖尿病性足病変の予防に向け看護師によって行われる足のアセスメントの信頼性を明確にすることである.2型糖尿病患者20名を対象に,看護師2名によって行われた足のアセスメントの結果について,評定者間での一致性を検討した.その結果,モノフィラメントによる触圧覚閾値の判定は,中~高程度の一致度(κ値0.56~0.94)が得られ,なかでも第1趾裏で測定したときの一致性が一番高かった.また,0.9値を基準とした足関節上腕血圧比の判定も中程度な一致度(κ値0.44)であった.足の変形に関する評価判定は,中程度な一致度(κ値0.48)であった.これにより,モノフィラメント法を用いた神経障害や足関節上腕血圧比(ABPI)を使った末梢血管障害,足の形状に関する項目は,看護師が臨床判断を行っていくにあたり信頼性のある指標として示唆された.
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