Japanese
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特集 アスリートの脊椎・脊髄障害—病態と早期復帰への工夫
頸椎症性脊髄症・神経根症からのスポーツ復帰—ラグビー選手を中心に
Sports Return from Cervical Myelopathy and Radiculopathy:Focusing on Rugby
天野 国明
1
,
坂根 正孝
2
,
金森 章弘
3
,
田中 利和
4
,
大西 信三
3
,
山崎 正志
3
Kuniaki AMANO
1
,
Masataka SAKANE
2
,
Akihiro KANAMORI
3
,
Toshikazu TANAKA
4
,
Shinzo ONISHI
3
,
Masashi YAMAZAKI
3
1つくばセントラル病院整形外科
2筑波学園病院整形外科リハビリテーション科
3筑波大学医学医療系整形外科
4キッコーマン総合病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Tsukuba Central Hospital
キーワード:
スポーツ復帰
,
return to play
,
頸椎症性神経根症
,
cervical radiculopathy
,
頸椎症性脊髄症
,
cervical myelopathy
Keyword:
スポーツ復帰
,
return to play
,
頸椎症性神経根症
,
cervical radiculopathy
,
頸椎症性脊髄症
,
cervical myelopathy
pp.199-207
発行日 2018年3月25日
Published Date 2018/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200816
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はじめに
ラグビーやアメリカンフットボールなどコリジョンスポーツでは,競技特性としてスクラムやタックルなど衝突を繰り返す動作が多く,頸椎の変性が早期から出現することが示唆されている3,15).変性進行により椎間板変性や骨棘形成,アライメント異常などをきたすことがあり,ときに神経症状が出現することがある.変性が進行すると頸髄損傷など重大事故につながる可能性も示唆されている10).アメリカンフットボールでの調査をもとにTorgらが頸椎外傷・障害・術後のコリジョンスポーツへの復帰の基準13)を提示しており(表1),それを参考に筆者らが実際に行っているラグビー選手の頸椎変性疾患に対する治療と復帰について報告する.
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