Japanese
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特集 アスリートの脊椎・脊髄障害—病態と早期復帰への工夫
アスリートに対するMEDシステムを用いた頸椎内視鏡手術
Cervical Microendoscopic Surgery for the Athlete
中川 幸洋
1
Yukihiro NAKAGAWA
1
1和歌山県立医科大学整形外科学講座
1Department of Orthopaedic Surgery, Wakayama Medical University
キーワード:
アスリート
,
athlete
,
頸椎
,
cervical spine
,
内視鏡下脊椎手術
,
microendoscpic spine surgery
Keyword:
アスリート
,
athlete
,
頸椎
,
cervical spine
,
内視鏡下脊椎手術
,
microendoscpic spine surgery
pp.209-217
発行日 2018年3月25日
Published Date 2018/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200818
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はじめに
わが国において脊椎内視鏡下手術は,円筒レトラクターと硬性内視鏡を用いたmicroendoscopic discectomy(MED)3)システムを用いる手技と,灌流液を流しながらより小皮切で行うfull endoscopic systemによる経皮的内視鏡手技の2種類が行われている(図1).MED手術は1997年に腰椎椎間板ヘルニアにおける低侵襲手術として報告されて以来,腰部脊柱管狭窄症や頸部神経根症,頸部脊髄症の低侵襲除圧手術法として適応を広げて発展してきた1〜3,5,6,8〜10,14,15).実際,わが国で脊椎内視鏡手術といえばMED手術が広く認知され,手術件数も圧倒的に多い.本法は低侵襲手術であるがゆえ,高度なパフォーマンスを要求されるスポーツ選手やアスリートにおいてもその有用性は高いと考える.しかし,脊椎内視鏡下手術においては,適応や除圧のメカニズムは従来のオープン法とは異なる概念もあるため,実際の臨床に応用する場合は,内視鏡下手術の特性の十分な理解が必要である.
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