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編集後記
竹内 さをり
pp.648
発行日 2024年7月15日
Published Date 2024/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203845
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今回の特集および講座,コラムを通して,考えることが多くあった.中でも最近の私の作業療法士としての専門性は,これまで培った知識や技術で止まっているということを実感した.年齢のせいにしてはいけないが,「歳をとって,進歩を望まず,現状に甘んじていた」というのが本音である.今の私が,新しいことで収集している情報は興味のあることに限られており,それも以前に比べると範囲も狭くなってしまっていることを感じている(反省).
今回の特集は「脊髄損傷と作業療法」であったが,対象の年齢や受傷状況,作業療法の役割や時期別作業療法,上肢・手指への機能アプローチ等,本誌に記された内容を得て,自分自身が脊髄損傷分野の浦島太郎になっていることを実感した.対象者のADL自立やQOL向上を左右する要因に,作業療法士のもつ知識や技術,対象者へのかかわりにおいて大切にしている考えがどれほどの影響を与えるのか,またその可能性の広がりについても学ぶ機会を得る特集であった.
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