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編集後記
竹内 さをり
pp.590
発行日 2018年6月15日
Published Date 2018/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201327
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私が専門とする分野に,福祉用具をはじめとする住環境整備がある.したがって,入浴,排泄,食事等,日常生活活動を中心とした福祉用具の情報を収集し,対象者の支援等に活用する私の意欲は高いといえる.しかし,今回の特集であるテクノロジーに関する支援については,苦手意識が強く,これまで避けてきた.誰でも得手,不得手はあるものだが,苦手なことへの情報収集意欲は,なかなか湧きにくいものである.しかし,本特集を読み終えて,さらにもっと知りたいと思うようになった.記載いただいた中に具体的な用具の紹介があれば,それがどのような物なのかと,インターネットで検索しながら読み進めたことで,より理解を深めることができた(私同様,最新機器音痴の方は,ぜひ,検索しながら読まれることをお勧めする).また,中には見たことのある物もあり,これもロボットの範疇なのかとあらためて知る機会にもなった.さらに,自助具を3Dプリンタを使ってつくることができ,実用化されているということも,恥ずかしながら初見の情報であった.どんな物なのかさらに知りたいと思い,またまた林氏が代表を務めておられる研究会をネットで検索してしまった.
今回の特集でご執筆いただいた筆頭著者は,全員がOTである.その実践や事例を紹介くださったことで,さまざまな作業療法分野での活用について知ることができた.特に,本稿の中で作業療法場面への活用の視点や配慮点についてご提示いただけたことで,本号が,今後の臨床に活きる一冊になると感じた.
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