--------------------
編集後記
竹内 さをり
pp.192
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202888
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
ちょうど1年前の2月は新型コロナウイルス感染症第3波により,3年生の臨床実習を学内演習に切り替え,4月からの長期実習の調整に追われていた.その後も見通しの立たない状況に,実習実施の可否の検討を繰り返したことが思い出される.現在2年を経て,さまざまな経験を積み重ね,コロナ禍での実習もある程度の見通しが立ち,実現できるようになっている.これもひとえに,大変な中でも受け入れていただける実習施設の協力の賜物であると感じている.
2018年(平成30年)に改正された理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則およびガイドラインに基づき,2020年度の入学生から,新たな要件下での臨床実習が始まる.要件を満たすため,全国各地で臨床実習指導者講習会が開催されているが,受講者から聞かれる感想は,作業療法参加型臨床実習をいかにして実現するかといったことが主で,分野や時期によっては難しいという課題である.今回の特集では,この課題に対する解決方法を,より具体的にお示しいただけたと感じている.各分野,時期でどのような思考を基に指導していけばよいのか,視点の切り替え方を理解し,実践につながる内容ばかりであり,私自身も学ぶことが多くあった.
Copyright © 2022, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.