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編集後記
竹内 さをり
pp.94
発行日 2020年1月15日
Published Date 2020/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201988
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介護老人保健施設(老健)の特集は,前回〔2015年(平成27年)7月号〕から4年ぶりとなる.2012年(平成24年)に厚生労働省が地域包括ケアシステムの構築を提案し,2014年(平成26年)「高齢者の地域におけるリハビリテーションの新たな在り方検討会」により,活動と参加に働きかけるという観点が示された直後の特集であった.当時のキーワードは,「在宅復帰支援・在宅生活支援」,「認知症支援」,「食事支援」,「排尿リハ・ケア」,「活動と参加に焦点を当てたOT」,「多職種連携」に加え,「地域へのアウトリーチ」も含んでいた.
そして,今回の特集テーマは「老健の多機能性・多様性と作業療法士」である.各執筆者の記載から,2018年度(平成30年度)の介護保険制度改正により,老健の担う役割が自立支援と在宅復帰を基本とする中間施設から,在宅復帰・在宅療養支援の拠点となる施設へ広がっていることを理解した.本特集では,今,老健においてOTに求められている,OTだからこそできる役割を具体的にお伝えいただけたと感じている.
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