増刊号 こんなときどうする? 運動器の作業療法ナビ
第5章 合併症としての運動器の問題
2 運動器からみたパーキンソン病の作業療法実践
松ヶ下 壮
1
,
大瀧 誠
2
,
深澤 喜啓
1
So Matsugashita
1
,
Makoto Otaki
2
,
Yoshihiro Fukazawa
1
1兵庫県立リハビリテーション西播磨病院
2神戸学院大学
pp.894-899
発行日 2022年7月20日
Published Date 2022/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203080
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はじめに
パーキンソン病(Parkinson's disease:PD)は,多岐にわたり症状が出現する進行性疾患であるため,ADLやIADL,社会参加において困難さが生じ,QOLが低下する.
PDに対するリハの主な目的は,患者が自立した生活をできるだけ長く継続することであるといえる.そのためには患者の生活場面での困りごとを丁寧に解決していくことが必要であり,リハ介入を行う際に着目すべき症状や動作を理解しておくことが望ましい.そこで本稿では,PD特有の症状と併せて生じやすい二次性障害について述べ,事例報告を通してそれらに対する作業療法実践のポイントを紹介する.
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