変わりゆくパーキンソン病診療 早期診断から進行期患者の治療まで
パーキンソン病の症状を知る パーキンソン病の非運動症状とは
三輪 英人
1
1和歌山県立医科大学 神経内科
キーワード:
幻覚
,
行動症状
,
消化器徴候と症状
,
自律神経系疾患
,
神経症状
,
睡眠障害
,
性腺機能低下症
,
多汗症
,
低血圧-起立性
,
認知障害
,
Parkinson病
,
排尿障害
,
不安
,
妄想
,
抑うつ
,
精神症状
Keyword:
Anxiety
,
Behavioral Symptoms
,
Autonomic Nervous System Diseases
,
Delusions
,
Depression
,
Cognition Disorders
,
Hyperhidrosis
,
Hypogonadism
,
Hypotension, Orthostatic
,
Hallucinations
,
Neurologic Manifestations
,
Parkinson Disease
,
Signs and Symptoms, Digestive
,
Sleep Wake Disorders
,
Urination Disorders
pp.787-792
発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011189949
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・パーキンソン病の非運動症状は多彩であり、患者QOLを維持するために非運動症状の把握・対処は重要である。・パーキンソン病でみられる病理学的変化(レビー小体)は、心臓・腸管・膀胱・皮膚などの末梢自律神経系にも広範囲に存在する。・パーキンソン病患者の精神症状の合併頻度は高い。・パーキンソン病患者における幻覚の病態として、パーキンソン病の病理学的変化の進行およびドパミン補充療法の悪影響の二つの要素が関与している。・特異な行動障害がみられることが注目されており、患者のみならず家族や介護者のQOLに深刻な影響を及ぼす。病態として過剰なドパミン補充療法が考えられている。
©Nankodo Co., Ltd., 2011