変わりゆくパーキンソン病診療 早期診断から進行期患者の治療まで
パーキンソン病を治療する パーキンソン病の非運動症状の治療
野川 茂
1
1東京歯科大学市川総合病院 内科
キーワード:
Levodopa
,
レストレスレッグス症候群
,
自律神経系疾患
,
衝動制御障害
,
神経症状
,
睡眠障害
,
多汗症
,
低血圧-起立性
,
認知障害
,
Parkinson病
,
排尿障害
,
不眠症
,
Dopamine Agonists
,
レム睡眠行動障害
,
抑うつ
,
精神症状
,
傾眠
,
疼痛-中枢性
Keyword:
Autonomic Nervous System Diseases
,
Depression
,
Cognition Disorders
,
Hyperhidrosis
,
Sleep Initiation and Maintenance Disorders
,
Hypotension, Orthostatic
,
Disruptive, Impulse Control, and Conduct Disorders
,
Levodopa
,
Neurologic Manifestations
,
Parkinson Disease
,
Restless Legs Syndrome
,
Sleep Wake Disorders
,
Urination Disorders
,
REM Sleep Behavior Disorder
,
Dopamine Agonists
pp.833-841
発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011189958
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●パーキンソン病における非運動症状は、患者QOLの観点から、また早期診断のための運動前駆症状として重要で、症状把握のための新しい評価スケールも作成されている。●非運動症状の治療は5種類に大別され、(1)日内変動をきたす精神症状、自律神経症状、感覚障害の3症状(一次性)や、(2)運動症状のunder-treatmentにより生じる症状(二次性)には、ドパミン作動薬が奏効する可能性がある。逆に、(3)ドパミン調節異常症候群のように、ドパミン系の抑制が必要となることもある。また、(4)ドパミン以外のニューロトランスミッターの作動薬を用いたり、(5)電気生理学的治療、支持療法などを組み合わせることが重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011