リカバリーショット・第1回【新連載】
病院のお料理教室の開始まで
高根 智代子
,
松原 麻子
pp.390-391
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202478
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■自己紹介:発症までの生活や仕事について
病気になる前,私は料理講習の先生をしていました.結婚当時は,まったくの料理音痴でした.私の母は料理がとても上手な人でしたから,聞いても自己流で,レシピもなくて,私は一向に料理は上達しませんでした.計量カップやスプーン等の計量器具もなく,結婚してからは毎日の食事をつくるのにNHKの「きょうの料理」のテキストを買って,毎日その通りにつくりました.10カ月くらい毎日つくることで,基礎知識を習得できました.なんと,妊娠中でも毎日アルバイトからの帰りに食材を買い,食事の準備に2〜3時間かけるときもありました.頑張っていましたよ! 今では考えられないほど料理に時間をかけ,鮭のパイシート包みの料理等もつくっていました.
夫に特別な鍋を買ってもらい,時短で,材料の旨味を損なわないホームパーティ形式での簡単な料理を覚えてから,私の料理の腕はぐんと上達しました.そこから,徐々に教えてあげるようになり,自宅での料理教室を開始しました.今では自宅だけでなく,その方の家や会場クッキングで大勢に教えることもしていました.私自身が料理ができなかったので,できない人のそばで応援する“近所のおばさん”になろうと思いやっています.料理を教えることで,生徒さんから学ぶことも多かったです.
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