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特集 回復期リハビリテーション病棟の質—ICFに基づいた作業療法
回復期リハビリテーション病棟における活動への作業療法—当院の仕組みの紹介と個別実践アプローチについて
Occupational therapy for activity in Kaifukuki rehabilitation ward
野上 雅史
1
,
山本 伸一
1
Masashi Nogami
1
,
Shin-ichi Yamamoto
1
1山梨リハビリテーション病院
pp.1235-1240
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201503
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Key Questions
Q1:活動への導入の仕組みづくりをどうするか?
Q2:活動へのアプローチのあり方とは?
Q3:具体的な症例での展開は?
はじめに
昨今の回復期リハビリテーション病棟(以下,回復期リハ病棟)は,実績指数の導入等でわかるように,FIMによる患者の自立度を成果としている.成果とはすなわち「より早い退院」である.
一方,International Classification of Functioning,Disability and Health(ICF)は,健康状態,心身機能・身体構造,活動と参加,環境因子,個人因子から構成され,われわれOTはバランスよく具体的に介入することが求められている.もちろん回復期リハにおいても同様であり,医学的背景としての「心身機能・身体構造」は,「活動」を診るために必須といえる.
活動に対するアプローチは,いくつかの手法がある.ADL・IADL訓練は作業療法にとって重要な介入の一つであるが,Activity等による生活への汎化作用も見逃してはいけない.
今回,山梨リハビリテーション病院(以下,当院)での活動に対する仕組みの紹介と具体的な実践を報告する.
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