講座 集団の力の活かし方・第3回
回復期リハビリテーション病棟での「集団」の活かし方―当院での実践と課題を踏まえて
浅尾 章彦
1
,
丸山 愛
1
,
原田 直輝
1
,
鈴木 千恵美
1
,
大浦 祐子
1
,
山本 伸一
1
Akihiko Asao
1
,
Ai Maruyama
1
,
Naoki Harada
1
,
Chiemi Suzuki
1
,
Yuko Oura
1
,
Shin-ichi Yamamoto
1
1山梨リハビリテーション病院
pp.1035-1038
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100647
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はじめに
日本リハビリテーション病院・施設協会の調査1)では,入院系リハ対象者の約36%が認知症を合併していると報告しており,認知症合併の対象者へのリハ内容には作業療法が最も高く回答されている.また,リハ実施時の工夫には,個別と小集団の両方を実施することや,リハ実施以外に小集団レクリエーションを実施することが回答されている.つまり,身体障害領域の作業療法では,集団作業療法が診療報酬に認められていない一方で,現場ではリハ対象者の高齢化や認知症合併例の増加に伴い,集団を用いた実践が求められている背景がある.
そこで今回,山梨リハビリテーション病院(以下,当院.回復期リハ病棟)の集団を用いた実践と課題を踏まえ,身体障害領域での「集団」の活かし方を考察する.
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