Japanese
English
特集 OTのスタッフ育成
回復期リハ病院におけるOT育成の一例―当院作業療法課における人材育成体制の紹介
A case of professional development of occupational therapists in Kaifukuki rehabilitation hospital
佐尾 健太郎
1
,
山本 伸一
1
Kentaro Sao
1
,
Shinichi Yamamoto
1
1山梨リハビリテーション病院
pp.24-29
発行日 2014年1月15日
Published Date 2014/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100378
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Key Questions
Q1:回復期におけるOT育成の課題とは?
Q2:大規模施設のメリット,デメリットとは?
Q3:回復期に求められる人材育成のポイントとは?
はじめに
「回復期リハビリテーション病棟」は,介護保険制度の施行と同じ年である2000年(平成12年)4月に診療報酬において制度化された.回復期リハ病棟を開設した多くの病院では,病棟専従セラピストの配置や早出・遅出への取り組み等により,セラピストの増員が必要になったものと思われる.また,その後の診療報酬改定にて,2006年(平成18年)に医療で提供できるリハの上限が6単位から9単位に引き上げられたこと,2010年(平成22年)に休日リハ提供体制加算とリハ充実加算が創設されたこと等が,さらなるハイペースの増員を余儀なくさせた.
山梨リハビリテーション病院(以下,当院)も例外ではなく,回復期リハ病棟開設以前と比較し,OTスタッフ数はほぼ2倍に増加した.しかし,新規採用者の多くは新卒者であり,OTスタッフの半数近くを経験5年未満の者が占める.この実態は,全国的にみても同じことがいえるようで,回復期リハ病棟におけるセラピストの急増は,若く経験の浅いセラピストの急増と言い換えることができるようである.
このような状況において,当院作業療法課が取り入れている人材育成の体制について紹介する.
Copyright © 2014, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.