第51回 日本リハビリテーション医学会 学術集会 パネルディスカッション◎回復期リハビリテーション病棟モデルズ
当院の回復期リハビリテーション病棟のかたち—大学病院分院としての回復期リハ病棟
緒方 敦子
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1鹿児島大学病院霧島リハビリテーションセンター
pp.529-532
発行日 2015年8月18日
Published Date 2015/8/18
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はじめに:当院の沿革と特徴
鹿児島大学病院霧島リハビリテーション(以下,リハ)センターは,鹿児島大学病院本院から約60km離れた霧島市にあり,鹿児島大学病院の分院というかたちをとっている.1937年に設立された県立鹿児島病院霧島温泉療養所から数回の改組を経て,鹿児島大学病院分院として内科,神経内科の医師が勤務していたが,1988年に国立大学初のリハ医学講座が鹿児島大学に開設されたのと同時に霧島リハセンターとなり,現在では勤務医師は全てリハ科医である.50床の病院は,大学の他の内科,外科と同様に大学リハ科の病棟として機能している.
病院の成り立ちの経緯と,田舎という地理的な要因で,霧島リハセンターは現在も内科,リハ科という標榜を掲げており,リハ科医でありながら,外来は障害のない,高血圧,糖尿病,脂質異常症,膠原病,狭心症などの一般内科患者を多く診ている.リハ科医が診ることの多い脳卒中患者が高血圧などのリスクファクターを抱え,さまざまな疾患を合併していることを考えると,そのような内科疾患を治療するのは当たり前かもしれない.
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