Japanese
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調査報告
当院回復期病棟での転倒・転落の特性と対策
The characteristic and countermeasure of falls or fall in our Kaifukuki rehabilitation ward.
河野 義則
1
,
末吉 志帆
1
,
山下 太
2
,
元村 隆弘
1
Yoshinori Kouno
1
,
Shiho Sueyoshi
1
,
Futoshi Yamashita
2
,
Takahiro Motomura
1
1特定医療法人北九州病院北九州八幡東病院リハビリテーション科
2特定医療法人北九州病院北九州小倉病院リハビリテーション科
キーワード:
転倒・転落
,
チームアプローチ
,
回復期病棟
Keyword:
転倒・転落
,
チームアプローチ
,
回復期病棟
pp.686-691
発行日 2015年9月15日
Published Date 2015/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200214
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要旨 近年,入院患者の高齢化に伴い,病院内における転倒・転落事故が大きな問題となっており,その対策が求められている。転倒・転落事故の発生要因として環境の問題,身体状況,ADLの状態,認知症の有無など多くの因子が挙げられる。今回われわれは平成23年4月1日から平成25年3月31日までの2年間,北九州八幡東病院(以下,当院)回復期病棟入院患者を対象とし,当院の医療安全報告書より項目を抽出して後方視的に調査した。結果,転倒・転落した多くの患者は高次脳機能障害・認知症を有していた。また,転倒・転落は人手が不足し,見守りが行き届かない時間帯に多く見られ,初回転倒までは入院後1週間が多かった。複数回転倒者は全て高次脳機能障害・認知症を有していた。当院では日々患者の転倒・転落の危険性を検討し予防に努めており,発生した際もその都度朝礼で多職種にて対策を立てている。転倒・転落防止のためには個々の患者の特性に合わせた対策をチームでアプローチする必要がある。
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