特集 病院は認知症とどう向き合うべきか
回復期リハビリテーション病棟における認知症患者の現状と当院の取り組み
栗田 智美
1
,
鈴木 龍太
1
,
大滝 雄介
1
1医療法人社団三喜会 鶴巻温泉病院
pp.675-679
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210314
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●回復期リハビリテーション(回リハ)病棟は高齢者が多く,また脳卒中や頭部外傷など脳血管疾患により認知症や高次脳機能障害の症状を有する患者が多い中で,当院では80%以上の在宅復帰を実現している.
●回リハ病棟では認知症患者が年々増加している.Functional Independence Measure(FIM)の検討では,全ての疾患で,運動FIMに比べて認知FIMの改善率が低い結果であった.
●取り組みとしては,転倒・転落の予防とそれに相反する抑制回避の工夫,Dementia Support Team (DST)の発足,認知症サポーターの育成,在宅復帰へ向けての家族支援などが挙げられる.
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