多職種を交えたリハビリ事例検討会・第20回
脊髄損傷にて四肢麻痺を呈した方のトイレ動作の自立を目指す事例
名畑 翔平
1
,
川越 雅弘
2,3
1ガイアリハビリ訪問看護ステーション葛西サテライト
2埼玉県立大学大学院
3埼玉県立大学研究開発センター
pp.1074-1080
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201454
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事例提示
Aさん,80代男性.寝たきり度B2,認知症自立度 Ⅱa.身長150cm,体重58kg,BMI 25.8
病歴:70代後半に交通事故で脊髄損傷.受傷早期は意識レベルが低く,四肢麻痺レベル重度.膀胱直腸障害のため尿道留置カテーテルを挿入し,泌尿器科にて毎月交換している
生活歴:前職は大工で,自宅も自分で建てた.現在は臥床している時間が長く,金曜のデイサービス以外,外出機会はない
家族:妻,息子夫婦と二世帯住宅.基本的に妻が身の回りのことを行っている.通院の際には同居している長男が休みをとって送迎を行っている.長男の嫁は介護職で忙しいが,時間があるときは,おむつ交換等,積極的に手伝ってくれる
居住環境:一軒家の2階建てで,1階が居住スペース(年金生活)
性格:何事にも前向き思考で,少し気が短いが,努力家
趣味・関心:テレビでのスポーツ鑑賞,特に野球・相撲観戦を好む
処方薬(朝-昼-夕-就寝前):L-ガルボシステイン(気道粘液調整・粘膜正常化剤)500mg(3-3-3-0),酸化マグネシウム製剤(制酸剤,緩下剤)330mg(2-2-0-0)
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