Japanese
English
◆研究と報告
半側無視症例におけるトイレ動作訓練の検討
Effect of Toilet Activities Training on a Patient with USN; An Experimental Single-Case Study
二木 淑子
1
,
杉本 清子
1
,
鈴木 克枝
1
,
網本 和
1
,
三好 邦達
1
Toshiko Futaki
1
,
Kiyoko Sugimoto
1
,
Katsue Suzuki
1
,
Kazu Amimoto
1
,
Kunisato Miyosi
1
1聖マリアンナ医科大学病院 リハビリテーション部
1Department of Rehabilitation Medicine, St. Marianna University School of Medicine Hospital
キーワード:
半側無視タイプ
,
自己言語刺激
,
訓練効果
Keyword:
半側無視タイプ
,
自己言語刺激
,
訓練効果
pp.29-36
発行日 1993年2月15日
Published Date 1993/2/15
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
要旨:軽度の過剰言語症状を伴う半側無視症状を示した右半球損傷患者一名において,半側無視のタイプ分類を行い,ついで抹消課題における言語的手掛かりの影響とトイレ動作訓練での言語的手掛かりの効果をみた.一定の手順で自己言語指示を入れながらトイレ動作を訓練する方法の効果は,A-B-C-B法に基づくシングル・ケーススタディの手法で検討を行った.本症例の半側無視は逆転模写課題において遂行タイプと分類され,抹消課題では“一音ずっ読み上げ”た場合がそうでない場合よりも見落とし語数が少なかった.トイレ動作訓練では“キーワード発語”という統制された言語モダリティの手掛かりが有効であることが推察された.
Copyright © 1993, Japanese Association of Occupational Therapists. All rights reserved.