- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
事例提示
さん,50代男性.要介護5,寝たきり度B2,認知症自立度 Ⅱb.身体障害者手帳1級
既往歴:くも膜下出血,水頭症(V-Pシャント)
X年の晩秋,仕事中にくも膜下出血を発症し,救急搬送のうえ開頭クリッピング術施行となった.後日,水頭症が確認されたため,シャント術が行われた.一時は気管切開し経管栄養.X+1年の春にリハ病院に転院し,同年夏に自宅退院.同時にデイサービスの利用開始.X+3年の初夏より訪問リハも開始となった
現病歴:症候性てんかん,パーキンソン症候群,四肢麻痺,高次脳機能障害
生活歴:20代で上京しコンピュータ関連の仕事を20年近くした後,物流会社に転職
家族:妻(50代,主介護者),息子(大学3年生.自宅から通学.現在就職活動中).弄便がみられるようになってきてから,妻の表情に疲労感が明らかにみられたため声をかけたが,「大丈夫です」と気丈に振る舞われている(7年間ヘルパーをしていた経験からか,他者に相談できない様子)
住環境:マンション4階(エレベータあり)
性格:病前は真面目で責任感が強く,やや神経質.社交的で交友関係は広かった.現在は慣れ親しんだ家族やスタッフとは会話をするが,他の利用者との交流はない
趣味・関心等:食事(好物のみに関心あり),TV視聴,野球観戦.病前はお酒(ビール)にも関心があった
処方薬(朝-昼-夕食前-就寝前)アムロジピンベシル酸塩錠(降圧薬)1錠 1-0-0-0,レボドパ・カルビドパ水和物錠(パーキンソニズム治療薬)1錠 1-0-0-0,パロキセチン塩酸塩水和物(抗不安薬)1錠 0-0-1-0,ピタバスタチンカルシウム水和物(脂質異常症治療薬)1錠 0-0-1-0,フェニトイン(抗てんかん薬)2錠 1-0-1-0,ダントロレンナトリウム水和物(痙性麻痺寛解剤)3カプセル 1-1-1-0,酪酸菌製剤錠(整腸薬)3錠 1-1-1-0,ラメルテオン錠(不眠症治療剤)0.5錠 0-0-0-1
Copyright © 2018, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.