海外事情
スコットランドにおける人権ベースの認知症の人への作業療法
田島 明子
1
Akiko Tajima
1
1聖隷クリストファー大学
pp.1068-1070
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201450
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
2017年(平成29年)5月4日,認知症当事者研究勉強会が行われ,英国エディンバラ大学エディンバラ認知症経験研究センターのリズ・テイラー氏によるScottish Dementia Working Group(認知症当事者のみで構成される活動団体.以下,スコットランド認知症ワーキンググループとする)に関する講演を聴く機会があった.そのときに同所属で研究交流員である林 真由美氏と出会い,彼女の協力のもと,スコットランド訪問が実現した.スコットランドにおける認知症当事者の様子がNHKの番組1)で取り上げられ,私自身,かの国の制度や取り組みに大きな関心を寄せていたところであった.
取材は2018年3月8日,9日の2日間行った.1日目は,グラスゴー市内にあるクィーンエリザベス大学病院の会議室にて,グラスゴー市内で認知症の人を支援するOTチームの皆さんに話をうかがい,翌日には,アレクサンダートンプソンホテルにて,スコットランド保健省のfocus on dementia部門で働くOTより,認知症特化専門病棟でのケア改善の取り組みについてうかがうことができたので紹介をしたい.
Copyright © 2018, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.