Japanese
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◆ケーススタディ
頸髄損傷者の排便動作の自立に向けて—洋式トイレの改造により排便動作の自立が容易となった頸髄損傷者の1症例
A Case Report on Independence of Toilet Activities for a Quadriplegic Patient : Revision of Western styie Toilet
広重 靖
1
,
上田 利一
1
,
木村 利和
1
,
小川 修
1
,
松尾 清美
1
Yasushi Hiroshige
1
,
Toshikazu Ueda
1
,
Toshikazu Kimura
1
,
Osamu Ogawa
1
,
Kiyomi Matso
1
1労動福祉事業団総合せき損センター
1Labour Welfare Corporation Spinal lnjuries Center
キーワード:
頸髄損傷
,
排便動作
,
自立
Keyword:
頸髄損傷
,
排便動作
,
自立
pp.708-714
発行日 1989年10月15日
Published Date 1989/10/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
要旨:Zancolliの分類でC6BⅡ〜C6BⅢレベル頸髄損傷者の日常生活動作の自立状況をみるとリハビリテーション訓練によって,車いすとベッド間の移乗や衣服の着脱などの行為は可能となっても,排便動作は介助を心要とする場合が多いのが現状である.このレベルの頸髄損傷者の排便動作を自立させるためには,車いすと便器間の移動,衣服の着脱,座薬や浣腸の挿入,排便後の後始末などの動作を可能とし,かつ一連の行為として自立できるような設備機具が心要であると考え,当センターの洋式トイレの改良等に取り組んだ.
その結果,移乗が容易にでき,台上で衣服の着脱が可能で,身体のホールドが良く長時間座っても疲労が少ない,頸髄損傷者用トイレ(以下トイレッタブルと呼ぶ)と洋式便器用背もたれを製作したので,これらの設備器具の特徴と使用方法,および症例を通して訓練経過について報告する.
Copyright © 1989, Japanese Association of Occupational Therapists. All rights reserved.