視点 作業療法の定義を考える
論考:作業療法士は医療専門職
生田 宗博
1
,
鶴見 隆彦
1
1湘南医療大学
pp.934-939
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201036
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この論文は,題名に表すように,作業療法士は医療専門職としてのみ公認されていることをあらためて確認するものです.なぜ,今さらこのような論文を書いたのでしょうか.
理学療法士及び作業療法士法(昭和40年6月29日法律第137号)で,作業療法は「身体又は精神に障害のある者に対し,主としてその応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため,手芸,工芸その他の作業を行なわせることをいう」と定義されました.作業療行を行う者は免許が必要であり,基礎医学,臨床医学,予防医学,リハ医学,作業療法専門技術・知識を確認する国家試験に合格し,作業療法士の免許を授からなくてはなりません.作業療法士は,医師の指示のもとに作業療法を実施し,対象の患者に前記の回復効果を図り,所定の医療保険点数が算定され,医療専門職としての仕事が職業とし成り立っています.
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