連載 作業療法を深める ⑩健康格差
健康格差:作業療法士はどうかかわるべきか
中村 廣隆
1
,
近藤 尚己
2
Hirotaka Nakamura
1
,
Naoki Kondo
2
1日本福祉大学
2東京大学大学院
pp.928-932
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201035
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はじめに
健康格差が多方面で話題になっている.所得等,個人がおかれた社会的な背景によって命に格差があることが,社会疫学等の発展によりわかってきたのである.そこで,2013年度(平成25年度)から始まった「健康日本21(第二次)」では,「健やかな暮らしを支える良好な社会環境を構築することにより,健康格差の縮小を実現する」として,健康寿命の都道府県間格差の縮小とともに,地域のつながりの強化や,健康格差対策に取り組む自治体の増加等を目標に定めた1).臨床現場においては,健康格差対策として「社会的処方」の取り組みが注目されている.作業療法士は健康格差とどう付き合っていくべきか.
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