Japanese
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特集 障害者と自動車運転
脳損傷者に対する神経心理学的検査による運転技能予測—国内の実践を中心に
Predictable neuropsychological test on driving skills for patients with brain disorders:Clinical practice in Japan
加藤 貴志
1,2
,
末綱 隆史
1
,
椎野 恵美
1
,
久保田 直文
1
Takashi Kato
1,2
,
Takashi Suetsuna
1
,
Megumi Shiino
1
,
Naofumi Kubota
1
1井野辺病院 総合リハビリテーションセンター
2大分県立看護科学大学大学院博士課程
pp.100-105
発行日 2015年2月15日
Published Date 2015/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200120
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Key Questions
Q1:脳損傷者の運転技能予測に有効な検査は?
Q2:検査による予後予測の課題は?
Q3:今後の展望は?
はじめに
2013年(平成25年)の道路交通法改正により,医師から運転中断を勧められた者がそのことを無申告で免許更新を行った場合の罰則が規定され,疾病を有する方の運転に関して医療機関の役割は重要になってきている.その一方で,医療機関にて危険運転を行うと予測される者をどのように評価するかは確立されておらず,各医療機関で統一した対応はなされていない.井野辺病院(以下,当院)が運転支援を開始した当初は,脳損傷者の運転技能予測を調査した国内研究は少なく,海外の研究を参考とせざるを得ない状況であった.しかし近年,国内でも脳損傷者の実車運転に関する報告が増加し,神経心理学的検査(以下,検査)の研究も増加している.
本稿では脳損傷者の運転技能予測に関する検査についての国内研究をまとめ,予測の課題と今後の展望を述べる.
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