Japanese
English
研究
脳損傷者の運転再開後の運転状況・不安・危険経験の関係について—質問紙調査を用いて
The relationships among driving status, anxiety, and risk experience after resuming car driving following brain injury: a questionnaire survey
外川 佑
1
,
小林 将士
2
,
小田 俊昌
3
,
村山 拓也
3
,
﨑村 陽子
3
Tasuku Sotokawa
1
,
Masashi Kobayashi
2
,
Toshimasa Oda
3
,
Takuya Murayama
3
,
Yoko Sakimura
3
1新潟医療福祉大学
2新潟県立リウマチセンター
3新潟リハビリテーション病院師
キーワード:
自動車運転
,
脳損傷
,
質問紙調査
Keyword:
自動車運転
,
脳損傷
,
質問紙調査
pp.1173-1179
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200032
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Abstract:本報告は,自動車運転評価を行った脳損傷者の運転再開後の状況を調査・分析し,運転再開支援に向けた手がかりを得ることを目的とした.運転評価を実施した脳損傷者78名に対し,質問紙調査を行った.質問紙は,①現在の運転状況,②発症前との運転状況の変化,③運転中の危険経験等,計7問の質問を実施した.集計の結果,有効回答者数は40名であり,運転再開後に運転中の危険経験がある者は,ない者より運転に不安を抱えている者が多く,「注意判断」や「冬期運転」の項目に不安がある者や,発症前より運転頻度が減少した者が多かった.また,運転への不安がある者は,ない者より運転範囲が狭小した者が多く,自らの危険経験を通して運転行動を制限している可能性が示唆された.以上のことから,安全な運転再開に向けた訓練として,リスク知覚や適切な運転行動の型の習得等の働きかけも有効な介入となる可能性が示唆された.
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