Japanese
English
紹介
高次脳機能障害者に対するドライブレコーダーを用いた実生活上の運転状況評価
Applying a drive recorder system to evaluate a driving situation in actual life for patient with higher brain dysfunction.
加藤 貴志
1
,
鈴木 舞
1
,
末綱 隆史
1
,
井野辺 純一
1
Takashi Kato
1
,
Mai Suzuki
1
,
Takashi Suetsuna
1
,
Jun-ichi Inobe
1
1井野辺病院総合リハビリテーションセンター
1Inobe Hospital Rehabilitation Center
キーワード:
ドライブレコーダー
,
自動車運転
,
高次脳機能障害
Keyword:
ドライブレコーダー
,
自動車運転
,
高次脳機能障害
pp.961-965
発行日 2009年10月10日
Published Date 2009/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101617
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はじめに
脳損傷者の運転可否に関して,医療機関が,公安委員会の判定に影響を与える診断書の作成を求められることがあり,その責任は大きい.しかし,高次脳機能障害者の自動車運転に関する安全基準は確立しておらず,運転再開の可否判定は非常に難しい.また,神経心理学的検査において運転不可能と判断される症例であっても,自己判断で運転を再開している者もいる.これらの者に対し,医療の側から安全に運転を行えているかどうか評価することは困難である.これらの問題は,高次脳機能障害者の実生活上での運転状況を評価することが困難なことが一因と考えられ,問題解決に向けての評価手法の開発が必要と思われる.
今回われわれは,運転状況をビデオ映像と加速度センサーなどにより記録を行うドライブレコーダー(以下,DR)を用いて,高次脳機能障害者の実生活上の運転状況評価を実施した.症例を通して,DRを用いた運転状況評価について報告する.
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