連載 Clinician Update
ホスピタリストが押さえておくべき20論文をセレクト
官澤 洋平
1
,
石丸 直人
1
1愛仁会明石医療センター 総合内科
pp.788-795
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900853
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1.Subcutaneous or transvenous defibrillator therapy. N Engl J Med 2020;383:526-36.PMID:32757521
[研究デザイン]
研究者主導国際RCT(非劣性試験)
[背景・目的]
皮下植込み型除細動器(皮下ICD)は,経静脈ICDによる合併症を避けるため,すべてを胸腔外に留置できるように設計された。両デバイスの比較検証は主に観察研究によるものに限られる。皮下ICDが短・長期間のデバイス関連合併症および不適切なショックの発生において,経静脈ICDと比較して非劣性であるかどうかを検証する。
[対象]
ACC/AHA,ESCのガイドラインに基づき,一次予防,二次予防のICDの適応がクラスⅠまたはⅡaの,ペーシングが必要ではない18歳以上(米国・欧州の39施設,2011年3月〜2017年1月)
[介入・方法]
皮下ICD群と経静脈ICD群に1:1に無作為に割り付けた(隠蔽化あり,ブロック法,患者-治療者非盲検)。施設ごとに層別化。
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