特集 ARDSの今を語り尽くす
❹ 急性低酸素性呼吸不全に対する非侵襲的呼吸補助—蓄積してきたエビデンスと実際
櫻谷 正明
1
,
岡野 弘
2
Masaaki SAKURAYA
1
,
Hiromu OKANO
2
1JA広島総合病院 救急・集中治療科
2聖路加国際病院 集中治療科
キーワード:
NIRS
,
NPPV
,
CPAP
,
HFNC
,
de novo AHRF
,
急性低酸素性呼吸不全
,
P-SILI
,
自発呼吸誘発性肺傷害
Keyword:
NIRS
,
NPPV
,
CPAP
,
HFNC
,
de novo AHRF
,
急性低酸素性呼吸不全
,
P-SILI
,
自発呼吸誘発性肺傷害
pp.27-40
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102201148
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はじめに
非侵襲的呼吸補助noninvasive respiratory support(NIRS)として,主に非侵襲的陽圧換気noninvasive positive pressure ventilation(NPPV)と高流量鼻カニューレ酸素療法high flow nasal cannula(HFNC)が使用されている。かつてポリオの流行時など陰圧式の非侵襲的換気が使用された時期もあったが,近年ではほとんど使用されていない。体外式陽陰圧換気biphasic cuirass ventilation(BCV)もあり,慢性期の管理や排痰などのリハビリテーションなどで使用されることがあるかもしれないが,急性呼吸不全に対する呼吸補助としては一般的ではないだろう。本稿では,陽圧換気によるNIRSを解説する。
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