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The New England Journal of Medicine
Editorial:
Hochman JS, Katz S. Back to the future in cardiogenic shock - initial PCI of the culprit lesion only. N Engl J Med 2017;377:2486-8.
Article:
Thiele H, Akin I, Sandri M, et al. PCI strategies in patients with acute myocardial infarction and cardiogenic shock. N Engl J Med 2017;377:2419-32.
■急性心筋梗塞により心原性ショックに陥っている患者のPCIをどうするか
急性心筋梗塞を起こして心原性ショックに陥った患者の死亡率は40〜50%と高く,早急な冠血行再建が必要である。このような患者は多枝病変をもつことが多いため,責任病変にのみ冠血行再建を行うか,責任病変以外に対しても冠血行再建を行うかについては議論がある。Should We Emergently Revascularize Occluded Coronaries for Cardiogenic Shock(SHOCK)trialでは,責任病変にのみ冠血行再建を実施したほうが死亡率が低いことが示されている。10のコホート研究のメタ分析でも,多枝への経皮的冠動脈インターベンション(PCI)は,責任病変のみに対するPCIよりも死亡率が高いと報告されている。欧州のガイドラインでは,責任病変以外に対してもPCIを行うことを考慮すべきとしているが,米国のガイドラインでは戦略について述べられていない。
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