連載
THE Editorials
pp.1110-1113
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201235
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The New England Journal of Medicine
Editorial:
Cannon JW. Prehospital damage-control resuscitation. N Engl J Med 2018;379:387-8.
Article:
Sperry JL, Guyette FX, Brown JB, et al. Prehospital plasma during air medical transport in trauma patients at risk for hemorrhagic shock. N Engl J Med 2018;379:315-26.
■外傷性出血性ショック患者の多くは受傷後2時間以内に死亡する
出血性ショック患者に対して,近年は赤血球液と新鮮凍結血漿(FFP)を1:1の比率で投与することが推奨されている。赤血球液とFFPを一組として現場に届け,必要に応じて血小板濃厚液を投与するmassive transfusion protocol(MTP)は日本の救命センターでも広く用いられるようになってきている。米国では,外傷による出血性ショックで死亡する患者は年間約5万人とされ,多くは受傷後2時間以内に死亡している。Sperryらは,Prehospital Air Medical Plasma(PAMPer)trialにおいて,外傷センターへのヘリコプター移送中から血漿製剤を投与することの意義を検討している。この論文では,「ダメージコントロール蘇生damage-control resuscitation」という言葉が用いられている。
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