連載 判例ピックアップ 第20回
—硬膜外ブロック後の硬膜外膿瘍—区域麻酔に関連した感染は軽視できない合併症である
奥田 泰久
1
1獨協医科大学埼玉医療センター 麻酔科
キーワード:
硬膜外ブロック(麻酔)
,
硬膜外膿瘍
,
両下肢麻痺
,
感染
,
ペインクリニック
,
脊髄損傷
Keyword:
硬膜外ブロック(麻酔)
,
硬膜外膿瘍
,
両下肢麻痺
,
感染
,
ペインクリニック
,
脊髄損傷
pp.128-134
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201048
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●Summary
帯状疱疹後神経痛に対する持続硬膜外ブロック治療を受けた末期がん患者(当時76歳の女性)が,その直後に細菌感染による硬膜外膿瘍を原因とする両下肢麻痺となった。家族は,医師の過失により硬膜外膿瘍が発生し,また発生後に医師から適切で十分な説明が行われず,両下肢麻痺を回避する手術の機会を失ったとして,当該医療機関に損害賠償を求めたが,司法はいずれの過失も認めなかった。
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