症例検討 呼吸器疾患患者の周術期管理
周術期リハビリテーション—早期離床を目指したプログラムの実践が重要
神津 玲
1,2
,
及川 真人
1,2
Ryo KOZU
1,2
,
Masato OIKAWA
1,2
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 内部障害リハビリテーション学分野
2長崎大学病院 リハビリテーション部
pp.954-956
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200963
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周術期リハビリテーションとは,手術侵襲に伴う呼吸・運動機能を中心とした術後合併症の予防と,身体機能の早期回復・促進を目的として構成されるプログラムである。これは術前と術後に大別されるが,いずれも「予防対策」として位置づけるべきで,緊急手術を除いて術前から開始する必要がある。
呼吸器疾患患者は,併存する呼吸機能障害に加えて,元来の活動水準も低いため,術前から運動耐容能が低下していることが多い。術後の呼吸器合併症の発症リスクが高く,日常生活動作(ADL)の再獲得が遅れたり,難渋することも少なくない。
本稿では,呼吸器疾患患者を対象とした周術期リハビリテーションの実際について概説する。
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