連載 Current Issue
早期離床をはじめとするリハビリテーションの可能性
松尾 耕一
1
,
讃井 將満
2
1新東京病院集中治療部
2自治医科大学附属さいたま医療センター麻酔科・集中治療部
pp.442-443
発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209873
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重症患者は安静にしているべきである,というのは今や昔の考え方であり,最近ではたとえ集中治療室に入室している患者でも可能な限り早期に離床を行うことが主流となっている.
安静臥床にしていることは,酸素消費量やエネルギー必要量を減らし,疼痛が軽減するなどのメリットがある一方で,廃用性萎縮の増悪,褥瘡や深部静脈血栓症の発生のほか,せん妄や肺炎を増加させ,結果的には人工呼吸器装着期間や入院期間を延長するとされる.
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