症例検討 鎮静
小児の長期人工呼吸管理時—子どもは言うことを聞いてくれない!! こんなところに気をつけて
土居 ゆみ
1
Yumi DOI
1
1愛仁会高槻病院 麻酔科・小児集中治療科
pp.788-793
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200929
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症例
1歳0か月の男児。身長74cm,体重10kg。正期産で出生し,発達・発育に問題なし。家族歴として,母親と4歳の兄に気管支喘息がある。
6日前から兄に感冒症状があり,本症例も3日前から鼻汁の増加と38℃台の発熱があった。自宅で様子をみていたが,呼吸が苦しそうで顔色が悪くなったため,来院。RSウイルス抗原迅速検査陽性,著明な努力呼吸,60回/min以上の多呼吸,酸素化不良のため,小児集中治療室(PICU)に入室し,非侵襲的陽圧換気noninvasive positive pressure ventilation(NPPV)で管理を開始したが,胸部X線写真で肺炎像を呈し,呼吸不全が進行し酸素化が保てないため,気管挿管を行い人工呼吸管理となった。
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