症例検討 よくあるトラブルを乗り越えよう 2
巻頭言
坪川 恒久
1
1東京慈恵会医科大学 麻酔科
pp.259
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200152
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- 文献概要
麻酔科医が使う手技のほとんどは,人体に管を入れることである。麻酔科医はこの管を通じて薬物を投与したり,情報を取り出したりして麻酔管理を行っている。これらの手技は,多かれ少なかれ侵襲的であり,合併症の可能性があるため,リスクとベネフィットを考慮して実施しないと,事が起きたときにバランスのとれた判断はできない。
今回の「よくあるトラブルを乗り越えよう 2」は,硬膜外麻酔や胃管にまつわるトラブルを中心にした。どなたでも一度や二度は,ここに書かれているトラブル,あるいは類似のニアミスを経験したことがあるはず(経験したことがない方は幸運なだけ)。こんなトラブルは経験したことないというラッキーな方は,この症例検討で疑似体験してください。初めてトラブルに見舞われても,的確な判断ができるようになるでしょう。残念ながらすでに経験してしまった方も,その苦い経験を思い出しながら読んでください(ただし,トラウマには気をつけて!)。あなたの手技はさらに安全なものになることでしょう。
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