症例検討 レミフェンタニル:私はこう使っています 2
コラム:レミフェンタニルの登場で変わった術後鎮痛―末梢神経ブロックやIV-PCAを活用し,創部痛と内臓痛の鎮痛を図る
紙谷 義孝
1
Yoshinori KAMIYA
1
1新潟大学医歯学総合病院 麻酔科
pp.1132-1133
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101979
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レミフェンタニル登場による変化
レミフェンタニルの登場によって,全身麻酔の様相は一変した。以前は,覚醒遅延や術後の呼吸抑制への懸念から,術中のオピオイドの使用は抑えられる傾向にあり,覚醒遅延でも起こそうものなら,術者のみならず上級麻酔科医からも「フェンタニルの使いすぎだ!」と叱責された。
プロポフォールが1995年に日本で使用可能になったことで,麻酔が鎮痛と鎮静に分離できること(吸入麻酔薬ではその点が曖昧だった),鎮痛がしっかりできていれば,鎮静薬は今まで考えていたよりも少量で麻酔維持が可能なことが明らかになった。
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